30代育休中会社員の葛藤

不器用女子の頭の中

一生忘れない一言、“ダイバーシティだからね”

 

素直に褒めることの難しさ

他人が何かしたという報告を聞いたときの感想として、

「あの人は〇〇だからね」と言う人が少なくない気がする。

 

例)

「Aさん1級建築士に合格したんだって」

➔「ずっと勉強してたもんね

「Bちゃんお金持ちの人と結婚したんだって」

➔「可愛いもんね

 

この返答は事実だし批判でも何でもない。

ただちょっと違和感があるのは私だけだろうか。

 

 

ダイバーシティだからね」

20代半ばの頃、人事部に声をかけられてリクルートが発行する就職雑誌に掲載されたことがある。

 

それを聞いた同じ課の男性(当時30代後半)に言われた言葉が忘れられない。

先輩「リクルートの取材うけたんだってね」

私「そうなんです」

先輩「ダイバーシティ”だからね~

 

当時うちの会社ではダイバーシティ、とくに女性活躍が推進され始めた頃で、女性の営業職や管理職比率を上げようと必死になっていたのだ。

「女性だから選ばれたんだろう」

先輩がそう捉えても仕方ない雰囲気は確かにあった。

 

ただ、部長を早朝に呼び出して営業職に転向させてもらったのは私の行動の結果だし、

体力の限界まで男性社会で歯を食いしばって働いていたのも私の選択だ。

たまたま花形部署に異動させてもらいそれが取材に繋がったかもしれないが、それまでの行動が無ければそれも実現していないのではないかとペーペーなりに思った。

 

だから、まるで女性だから選ばれて当然のような言い方にものすごく違和感を感じた。

 

 

たった一言の裏にあるストーリー

正直、興味のない人に対してはベストな反応だと思っている(笑)

「ずっと勉強してたもんね」

「可愛いからね」

ダイバーシティだからね」

何か理由を決めつけてしまえば会話は終えられるだろう。

 

ただそうでない場合、

その人がそういう結果になった背景をもう少し丁寧に聞いてみると新たな発見がありそうだ。

たった一言で解釈してしまうのは勿体ない。

 

華々しい功績を手に入れ幸せいっぱいと思っていた人が、実は裏で小さいお子さんが亡くなるという壮絶な苦悩を味わっていたということも実際あった。

その人のオリジナルストーリーが背景にあるのだ。

 

 

1人1人の人生はもっと深い。

色んな人から色んなことを学びたい。

その精神で接すれば、聞き上手になる、素直に人を認める&尊敬する、ということも可能になるのかもしれない。

 

 

 

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