来年からNISA制度が変わる。
非課税枠は増えるし恒久化するしでそれはもう素晴らしい改正で嬉しい限りだが、選択肢が増えるぶん、ちゃんと理解していないとむしろ今までよりも難易度があがりそう。
- 迷ったら今年中に積立をスタート
- 質問1「旧NISAで積み立てた分、解約した方がいい?」
- 質問2「360万円ずつ、5年で投資しきれるかどうかが勝負の分かれ目だよね」
- 質問3「NISAの非課税枠が増えて、iDeCoする意味がますますなくなったよね」
- おまけ:ジュニアNISA
迷ったら今年中に積立をスタート
投資デビューはつみたてNISAが一般的だと思うが、口座開設しただけで放置している人がけっこういるらしい。(2022年春時点で全体の3割程度!勿体ない・・)
元銀行員としてあらゆる人にオススメです!と特定の銘柄を推すことはしたくないが、
- 少額(月1,000円でも)
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)※最近また手数料が下がってGOOD
- 積立日はいつでも良いが12月は年末の休業日と被ると今年の枠で買付が出来ないことがあるので、月前半にしておくと安心
こんな感じで親しい人にはおすすめすることが多い。
▼私の投資銘柄(ちなみに上記銘柄ではない。笑 似てるけど)
今年までは年間40万円まで&20年という制限つきなので、ある程度選択肢が狭められた中で始められる。それで何となく減ったり増えたりする感覚を養った上で、来年以降の金額などを自分で決めていったらOK。
質問1「旧NISAで積み立てた分、解約した方がいい?」
つみたてNISAで数年投資している妹から先日聞かれた質問。答えはNO。
新NISAは旧NISAとは別枠で管理される。
ということは、今後旧NISA口座には毎月積み立てしなくなるのでドルコスト平均法(※)が効かず、意味がないと判断したらしい。
※毎月一定額を積み立てることで得られるメリット、簡単に言うと平均購入単価が下がりやすいので売る時にマイナスになるリスクを減らせる
確かに、毎月積み立てることに意味があるのは間違いない。ただドルコスト平均法は「購入する」時の話であって、既に買った分には厳密には関係がない。
口座が分かれるのは画面の見た目的にも微妙だなとは私も思うけども。
既に積立てた分も、順調にいけばちゃんと増える。仮に平均利回り3%とすると、旧つみたてNISAの期限(20年)まで持っていれば相当増えることになる。「ちょうど使う予定あったわ!」て人や絶妙なタイミングで売れる自信のある人以外は今解約するメリットは特にない。
質問2「360万円ずつ、5年で投資しきれるかどうかが勝負の分かれ目だよね」
新NISAはMAX1,800万、年間360万が上限なので、1,800万÷360万=5年で使い切るのが1番賢い方法、という考え方だ。去年新NISAの話が出始めてからしょっちゅう耳にするが、1つ疑問がある。
そう思うならなぜ今までそうせずに月3万とかしか積立してないの?笑
税金を差し引いても、残りを普通預金に置いておくより年360万投資してた方がマシだったはずではw
今までNISA以外の課税口座も使って年間360万(月30万)以上投資していた人や、これを機に勉強して、将来の自分に必要かつ可能と判断したなら、ぜひ制度をフル活用して年間360万を実現してほしい。
そうではなく、「非課税枠がこれだけあるから使い切らないと!!」というのは何か違和感がある。仮に暴落が来たらタイミングによっては5年で使い切らず長く積立を続けた方が増える場合もあるのに・・・
制度に振り回されるのではなく、制度は使う側に。
誰も責任とってくれません。焦らず自分のペースで!
質問3「NISAの非課税枠が増えて、iDeCoする意味がますますなくなったよね」
iDeCoとつみたてNISAを比べないで><
iDeCoは年金(目的は老後資金)、つみたてNISAは目的を問わない非課税口座。
iDeCoのデメリットとして”60歳まで資金拘束される”というのが挙げられているけれど、それはデメリットというよりただの特徴ではないか。なんせ年金なので、、
比べるなら年金同士、iDeCoと国民年金と比べてほしいと思うが、国民年金を自分の自由意志で若くで受け取るなんて聞いたことない。(障害や遺族年金は除く純粋な老齢年金として)
節税のために使おうと企む(言い方w)人にとっては資金拘束はデメリットにうつるかもしれないけど、そもそもそういう目的で使う人のための制度ではない。
今多少お金に余裕があって、覚悟をもって自分の老後資金を準備したい人にとっては、国民年金よりも自由度が高いiDeCoは、現役時代の税金対策にもなるし良い制度。
ただ、特に子育て世代は色々出費が多いのが現状。。。
資金使途が自由なつみたてNISAを先に使う➔余力があればiDeCo、という順番が私もおすすめです。
おまけ:ジュニアNISA
今年いっぱいをもって廃止が決まったジュニアNISA。
9月生まれの我が子は、滑り込みで間に合いあうかも!ということで手続き中。(楽天証券は9月末迄)
ジュニアNISAのためだけに病院に出生届を早めに書いてもらったり入院中からなるはやで動いていたけど、果たして不備なく完了するのか・・笑