数年前、Language Villageという英語合宿に1週間ほど参加したことがある。
そのとき以来、私の中で「英語が出来ない」ことについてのイメージが変わった。
合宿制語学学校Language Village
※私が行ったときは皆さん全国から飛行機や新幹線で参加していた
館内では日本語禁止、スタッフはもちろん生徒同士も英語のみの環境で過ごす合宿型の語学学校だ。(あまり記憶になかったが今は中国語合宿もやっているみたい)
前回の転職の際1か月ほど間があいたので、新たな挑戦のためにネットで見つけてすぐ思い切って飛び込んでみたのだが、
参加してみると皆さん本当に良い人ばかりで、英語云々とは別にすごく楽しくてあっという間の1週間だった。
日中は講義がある
一応合宿なので、ご飯やお風呂の時間がある程度決まっていたり、講義のカリキュラムも組まれている。夜にはスクリーンでの映画鑑賞する日もあった。
講義の内容は様々で、ロープレのようなことをするときもあれば、
外に出てみんなで庭を見ながら話したり、スピーチをする回も。
どれも the 勉強!という感じではないが、
毎日新しい発見があるのでルームメートと共に単語やフレーズなどは毎晩必死で復習していた。
英語ではなく、話す内容に困った
数日経った頃、講義の中でも徐々に自分で文章を作って発表する機会が増えてきた。
そこで私が1番難しく感じたのは、意外にも「英語」ではなく、「話す内容」だったのだ。
「今からテーマを与えるので1人3分以内で発表してください」
と言われたときに、
英語自体は調べればその場はなんとかなる(正確でなくても単語さえ調べて何か言えば誰かが助けてくれる)ものの内容がぱっとでてこない・・・
テーマは例えば、
日本の文化について
日本の政治について
歴史上の人物について
などなど。身近な日本に関することが多かった。
寺と神社の違いについて発表している生徒さんがいて私も勉強になったのだが、こんな風に自分の国とか、社会に対する自分の考えを喋れと言われたときにさらさらと語れる人ってどれくらいいるのだろうか。
少なくとも私はそこまでの熱量をこめて話せなかったことが、日本人としてすごく恥ずかしいと思った。
国際人になるとは?
それで気づいたのだ。
どうしても伝えたいことがあれば、人はあの手この手でなんとしても伝えようとする。それが英語習得への1番の近道ではないか。
アニメ好きの外国人がよくアニメを通して日本語を学んだりしているが、
そんな風に強烈に知りたいことがあれば、
分からないのが悔しくてもっともっと語彙力を増やそうと努力するのではないか。
それが無い以上、Hello!How are you?+超簡単な単語とジェスチャーだけで何とかなってしまうからいつまでたっても英語を話せるレベルにならない。
もっと世の中を知ろう
自分で考える力をつけよう
自分の好きなことを知ろう
・・・国際人になりたければ英語はそこからだと思った。
英語が喋れる=単に発音が良い、ではないし
英語が喋れる=幼児レベルの英語がペラペラ、でもない。
自分の中の「英語が喋れる人」像がはっきりした気がした。
と同時に、家庭学習のみで子供がハーバードに入学したことで有名な廣津留さんが、
英語は単語が9割、あとは母国語での思考力が大事と仰っていたのが腑に落ちた、
本当にそうだと思った。
英語以前に日本人に必要なこと。
私にとってそれは、
もっと日本人を極めることだった。
子育てにも通ずるものがありそうだ。