小さい頃の記憶は残る
- 食べるのが遅く、一時期「のろまのカメ子ちゃん」で親から呼ばれていた
- 一度はベランダに出され、室外機の上で泣きながら続きを食べていた
- 突然出ていけと言われ玄関ドアの外に出されたことも
- 確かお漏らし?した時、机に手をついて布団叩きでお尻を叩かれ続けた
いずれも小学校入学前の記憶。
小学校入学後も、九九が覚えられなくて学習机に置いてあった立方体のケースを投げられて壊れたことがある。
昔と今では正しいと言われる教育が違うのだろうか。
それとも我が家だけなんだろうか。
首根っこをつかまれて引きずられたり、ゴミ箱を投げられるのは高校まで続いた。
・・・長い間ずっと、親になる自信がなかった。
どうしても、幼いころの記憶がトラウマのように蘇ってくるから。
私も絶対同じことをしてしまうと思って怖かったから。
「8つの発達段階」byエリクソン
最近、未経験のことはまず「理論」を学ぶことを意識している。
私は「行動」派なので理論は全く興味の範囲外だったが、未経験で難易度の高いことに関しては、理論は自分の行動の根拠になってくれることが多い。
中でも最近出会ったエリクソンの「8つの発達段階」は、子育てや人生の参考になるものだった。
乳児期(~1歳半)赤ちゃんは周囲、特にママからの適切なお世話を受けることで世界に対する信頼感が得られ、それがその後の人生の「希望」に繋がる。
この時期はとにかく赤ちゃんの要求に応えてあげることが重要。
幼児前期(~3歳)
今度は自分で挑戦する、そして失敗することを学ぶ時期。「意思」が芽生える。
挑戦させない、失敗を叱る等すると、自立性が育たなくなる。
幼児後期(~5歳)
本格的に世界の色んなことに興味をもち、自発的に物事に取り組む時期。大人が冷たく突き放してしまったり過度に厳しいしつけをすると「罪悪感」をもった子供が育つ。
学童期(~12歳)
学校との関わりのなかで「勤勉性」を学ぶ。それを繰り返すことで自信がつけば、「有能感」、そうでなければ「劣等感」が育つ。
青年期
思春期にあたる時期。自分はこういう人間だ、と確信できるようになれば、アイデンティティが確立し、自分の価値観を信じることが出来るようになる。
成人前期
新たな家族や友人との親密な関係を通じ、「愛」という心理的特性を得る。逆に他人と関わることを遠ざけたり、長期的な人間関係を築くことを避けると、「孤独」に陥る。
成人期
子どもや部下を育成し、後の世代に貢献する。そういったことに自分のエネルギーを使うことで「世話」という心理的特性を得る。一方、共同体に関与せず自分のことだけ考えて生きる状況は「停滞」と呼ばれる。
老年期
これまでの人生を振り返り、満足いく人生だったと納得が出来れば、「英知」が得られる。そうでなければこの段階で「絶望」することになる。
これを見た時、「ああ、自分は成年期だな」「自分以外のことにエネルギーを注いで良い時期なんだな」とか、子供の失敗は叱らないようにしよう、老年期のおじいちゃん(過去ブログ)に英知を得て貰えるように親戚一同の旅行を企画したいな、とか色々考えるきっかけになった。
自信をもって前に進むため
仕事でも、リーダーシップ論を事前に学んでいて助かったことがある。
自分がやっていることが間違っていないと再確認する意味でも、迷ったときは先に「理論」を学んでみるのはオススメできそうだ。